飛び回れ!大手営業マンの、日本全国ぐるぐる奮闘記!

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【3分でわかる!】『せともの(瀬戸物)』の由来&歴史(とおまけ)

「せともの(瀬戸物)」の由来と歴史について、

おまけを除いて3分程度で読み返せるようにしてみました!

ざっくりと理解したい方は是非読んでみてください☆

 

 

はじめに 

今回も愛知への出張!

 

名古屋市内を離れて、名鉄に乗って、揺られること20分ほど。

郊外の瀬戸市に行ってきました。

 

瀬戸市では有名な産業として、「せともの」と呼ばれる陶磁器があります。

湯呑みや、お茶碗のこと自体を「せともの」と呼んだりするくらい有名です。

 

瀬戸市」も「せともの」もよく知らず、商談中に恥をかいたので、後学のために調べてみました!

 

 

「せともの(瀬戸物)」の由来

調べてみると、「せともの」のルーツは、やはり、瀬戸焼から来ていました!

 

「せともの」=【「瀬戸」の焼き「物」】が由来となっています。

瀬戸の焼き物→瀬戸焼き→瀬戸物、という順ですね。

 

辞書にはこう書いてありました。

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❶ 愛知県瀬戸市およびその周辺から産する陶磁器。瀬戸焼

❷ 陶磁器。

◇主に畿内以東の通称で、中国・四国・九州では「唐津物」という。

明鏡国語辞典 ページ 3390 での【瀬戸物】単語。

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(引用元:明鏡国語辞典

 

ちなみに、瀬戸市と言えば、

郊外のベッドタウンで、愛・地球博の会場にもなった町だそうです。

(それも知らなかったです) 

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愛知県の郊外、名古屋市の北東部に位置する市で、人口12.9万人、

愛・地球博記念公園愛・地球博の会場)が開催されたことでも有名な市です。

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(引用元:http://www.city.seto.aichi.jp/

 

なぜ「瀬戸焼」が「せともの」と呼ばれるようになったか、

についてはこちらの説明がわかりやすかったので引用します。

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「せともの」とは、東日本を中心に用いられる「陶磁器」の別称で漢字では「瀬戸物」と書きます。

元来は愛知県瀬戸市周辺で生産される陶器「瀬戸焼」のことでしたが、「瀬戸焼」が国内初の本格的な人工釉薬(ゆうやく)の陶器であったことから東日本で広く流通し、「陶磁器」の別称として一般名詞化したといわれています。

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(引用元:https://lowch.com/archives/12582

 

辞書では「せともの」は、東日本を中心に用いられるということでしたが、

僕が育った大阪でも、「せともの」という呼称は使っていたように思います。

 

幅広い地域で、呼び名として定着していることから、

瀬戸焼き」が他の地域に、与えた影響は大きかったのですね!

 

 

「せともの(瀬戸物)」の歴史

 

歴史については、

瀬戸焼振興協会」様のホームページに詳細がありました。(https://www.setoyakishinkokyokai.jp/)

 

こちらを参考に、かいつまんでまとめますと、以下のような歴史だったようです。

 

平安時代:瀬戸窯業の始まり

鎌倉時代:瓷器から山茶碗・古瀬戸へ

室町、安土・桃山時代:大窯の時代

江戸時代:磁器生産の開始

明治時代:瀬戸窯業の転換

大正、昭和時代:戦争と瀬戸窯業

 

1000年続く瀬戸焼の歴史の中で、

今もせとものが有名であり続けているのは、

大正、昭和時代に起きた世界的な出来事がきっかけだったようです。

 

僕はここに一番驚きを感じました!

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大正3年(1914)に第一次世界大戦が始まり、これまで活発に陶磁器の生産を続けていたドイツ、イギリス、フランスが戦争に巻き込まれ生産がストップすると、その代わりとしての日本製陶磁器の需要は大いに高まりました。そのなかでも、当時欧米の子供達に親しまれていたドイツ製の精巧なノベルティ(陶磁器製の置物、装飾品など)に代わって、瀬戸産のノベルティの台頭が注目されます。

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(引用元:https://www.setoyakishinkokyokai.jp/siru_01_06.html

 

また、世界大戦による戦災を大きく受けなかったことも

大きく影響しているそうです。

 

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戦後の瀬戸窯業は戦災をほとんど受けなかったことや、戦後の物資不足による生活用具の需要が高かったことなどにより、急速に復興しました。また、輸出が再開されると、ディナーセットや電磁器、ノベルティなどが盛んに輸出されるようになりました。 特にノベルティは、日本のノベルティ輸出額の大部分を占め、瀬戸陶磁器の代名詞となるまでになりました。

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(引用元:https://www.setoyakishinkokyokai.jp/siru_01_06.html

戦災を受けずに済んだこと、

高度経済成長の波に乗って、海外との貿易にも成功したこと、

などさまざまなタイミングを乗り越えてきたのですね。



まとめ

結論、『せともの』の由来は、瀬戸焼から来ていました!

 

今でこそ、湯呑みやお茶碗など何気なく使っていますが、陶磁器が今に至るまで、発展してきた背景には、切っても切れない海外との関係がありました!

 

戦時中に、ドイツ製の精巧なノベルティに代わられたように、海外にも必要とされるぐらいの品質を保っていたからこそ、瀬戸焼が流行って、「せともの」という呼称も広く流通したのでしょう。

 

今度、「せともの」を使われる際には、平安時代からの継承と、戦時中の世界との貿易に想いを馳せてみるのもいいかもしれませんね!

 

 

おまけ 東京で、せとものを買うなら、ココ!

「せともの」について詳しくなったところで、「せともの」は、愛知に行かなければ買うことはできないの??

 

という質問が飛んできそうですが…

いえいえ、そんなことはございません!

都内にもおススメの、瀬戸焼の陶器屋さんがあります!

 

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うつわのわ田では、実際に店主が窯元に訪問し作り手とお話したうえで商品をオーダーしながら仕入れており、作り手や窯元の商品の魅力をお客様にお伝えしております。

(引用元:https://utsuwanowada.jp/service/

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とあるように、実際に店主が一つずつ丹精込めて作ってくれるのでおススメです!

 

【うつわのわ田】

伝統ある窯元で一品ずつ手作りされるうつわは個性的な風合いが魅力で、店内ではよりお客様のニーズにあった商品の提案をし、くつろげる憩いの場所を作っています。

当店では、いずれのうつわも高品質でリーズナブルな価格で販売し、ご自宅でも安全性・耐久性に優れた美しいデザインのうつわをお楽しみいただけます。(HPより抜粋)

 

住所:東京都世田谷区豪徳寺1-49-2トリアドムス102

小田急豪徳寺駅より徒歩1分、世田谷線 山下駅より徒歩1分)

営業時間:11:00~19:00 ※冬季(11月ー2月)の日曜日は18:00閉店

定休日:水曜日(&不定休あり)

(引用元:https://utsuwanowada.jp/shop/